ー 感想のページ ー

 

 

 

 

 

このコーナーでは、会員がみた 新作映画の紹介などを随時掲載していきます。  

作品によってはネタバレもあります。 

基本的に残りの上映期間が1週間以上ある映画を載せるようにします。 

過去のお勧め映画などは こんな映画を観てきた」のコーナーをごらんください。

 

 

■■■2022年■■

 

 

桜色咲く

 

 

日本 2022年 1時間53分

 

映画『桜色の風が咲く』予告編 - Bing video

 

監督:松本准平

 

出演:小雪/田中偉登/吉沢悠

 

 この作品の存在を知ったとき、27年前に浜木綿子氏が「おふく

 

ろシリーズ」で同様の母子物語を演じたテレビドラマや、ご本人

 

たちが NHK教育テレビ『ようこそ先輩』に出演して生育歴を語られた映像を思い出し、それ

 

らをできるだけ思い浮かべながら鑑賞に臨んだ。大きな違いを感じたのは、『ようこそ先輩』

 

では、令子氏が智氏の段階的に障がいを深めていく過程を明るく語られていたので、ショック

 

はそれほど大きくなかったのかもしれないと誤解していたのが、この映画を観ると、それぞれ

 

の段階でかなり深刻な悩みを抱えられていたのがまざまざと伝わってきた。そういう点では、

 

このたびの制作には意義深く感じた。赤ちゃん時代を演じた子を生き生きと演じさせるに当た

 

って、パンフレットには、令子氏役の小雪氏がすっかり懐くまであやして関係づくりを進めて

 

いた努力が説明されていた。智氏は、母がモデルの映画なら断れない、と引き受けることにな

 

り、誤解や誤認が生じないように脚本のチェックを条件とし、特に可哀想な人の話にしないこ

 

と、苦悩してものを壊したり暴れるということはなかったので、そういう脚色はしないでほし

 

いということを要望していて、第1稿からかなり注文をつけ、二十数回に及び、智氏は、視覚

 

障がい者や盲ろう者に属する部分はかなりリアリティのあるものとなったという手応えを得る

 

とともに、小雪氏に対しては、チャレンジ精神にあふれ、パワーがあり、「母親」であるとこ

 

ろが令子氏と共通しており、田中偉登氏に対しては、ガッツに柔軟性、ユーモアもあるところ

 

が、自分に似ており、この作品で描かれる智氏の例を通して、世の中には色んな人間がいる、

 

ということを感じてもらえれば良い、と述べていた。

 

 悪い印象を受ける父の正美氏も、映画で描かれるように、両眼とも失明の恐れのある智氏に

 

気遣って、実際にご自分もサングラスをかけていたことが明らかにされている。撮影条件の制

 

約から、盲学校生活での影響を受けた友人や教師の出演機会が限られ、集約された役柄の造形

 

がなされたところは評価したい。ただし、なぜ東京の盲学校を選んだかの理由がわからなかっ

 

たので、説明がほしかったところであった。

 

 この母子がたびたび深い絶望に襲われ、指点字の発見から新たな世界への扉を開かれた様子

 

は、ヘレン・ケラーがサリバンとの格闘の末に指文字を綴り、言葉の認識を得た瞬間にも相当

 

するところだと思えた。そうした格闘の努力は確かに敬意を感じるところではあると思うけれ

 

ども、監督の松本准平氏が焦点を当てているのは、母の息子への献身であり、プロデューサー

 

の結城崇史氏が観客に伝えたいことは、乗り越えられない苦難はない、ということのようであ

 

る。私個人としては、抵抗感のあることがらである。まさに、世の中には色んな人間がいる、

 

と受け取るに止めたいところである。あえて気になったことを挙げるとすれば、時代的制約で

 

もあろうとは思われるし、徐々に姿勢の変化はみられるものの、結城氏の意向であえて加えら

 

れた父親の正美氏の言動で、家族のなかで障がい児のケアが母親任せにされるだけでなく、さ

 

らに父親の自分も含む他の家族の日常的ケアの負担をも求めるように追い込んでいったこと、

 

いじめへの対処において、本人が強くなることに解決を求める傾向があったこと、本人の進路

 

選択に当たり、常識的な限界を想定し、諦めることを選択肢として提示したことは、長尾医師

 

の冷淡な姿勢とともに、反面教師として、これからの時代では、障がい者の社会進出を進める

 

ために減らす努力をしていかなけらばならないところではないかと思われた。智氏の妻の光成

 

沢美氏が、これもドラマになった『指先でつむぐ愛』で提起していたような、妻が障がい者の

 

夫のケアをすることが無償で当然とみなされるのは良いのか、ということとは対照的な性別役

 

割分担意識を温存させたり、母親のケア役割の負担増大やいじめ被害、そして進路選択肢の少

 

なさも、乗り越えられない苦難ではない、と看過されることにはならないように願いたいもの

 

である。智氏を含め、全国の様々な盲ろう者の日常生活実態をドキュメンタリー作品にまとめ

 

た『もうろうをいきる』も併せて御覧いただきたい。

 

<鑑賞2022年8月>(竪壕)   

 

 

 

アウシュヴィッツ

 

チャンピオン

 

 

ポーランド 2020年 1時間31分

 

映画『アウシュヴィッツのチャンピオン』予告編 - Bing video

 

監督:マチェイ・バルチェフスキ

 

出演:ピョートル:グロバツキ/グジェゴシュ・マウェツキ/マルチン・ボサック

 

 現地見学で説明のあった第11棟中庭「死の壁」で、早速処刑の場面が再現され、その後も近

 

くの宙吊りの柱での懲罰場面も再現され、恐ろしさがこみ上げてくる。よくあるガス室前での

 

脱衣命令に加えて、多くの空き缶が陳列されていた毒ガスチクロンを注ぎ込む場面もある。主

 

人公がボクサーとしての利用価値のゆえに恩恵をかけられ、いつ殺されてもおかしくないよう

 

な扱いだったのに、主人公は戦利品を仲間に分か与え、尊厳も守り続けた姿勢は見事であ

 

る。ただし、収容者が建物から夜間に容易に出入りできたように描かれているのは、どうなの

 

だろうかと思った。脱走を描いた『アウシュヴィッツ・レポート』のように、隙もあったのだ

 

ろうか。

 

<鑑賞2022年8月>(竪壕)   

 

 

ファイナル

 

 

 

アカウント

 

 

 

第三帝国

 

 

 

最後の証言

 

アメリカ・イギリス合作 2020年 1時間34分

 

映画『ファイナル アカウント 第三帝国最後の証言』本予告 - Bing video

 

監督:ルーク・ホランド

 

 様々な思い出話が語られる。制服憧れただけという無邪気な回想しかない人たちもいる。ヒ

 

トラーが卑怯だという人もいれば、今も支持しているという人もいる。学生たちとの意見交換

 

に葛藤を表明する人もいた。ゲッペルスやアイヒマンのような要職者でさえ責任逃れしている

 

のだから、こうした立場の人たちが責任感のないのも無理はない。『コリーニ事件』も、隠れ

 

た戦犯免責の制度的問題を摘発したが、それに止まらず、やはり裾野は広いものである。ニュ

 

ルンベルク裁判を否定する人もいるのは、日本で東京裁判を否定する人たちと同じなのだろ

 


 

<鑑賞2022年8月>(竪壕)  

 

 

 

 

親愛なる

 

 

 

同志たちへ

 

ロシア 2020年 2時間1分

 

映画『親愛なる同志たちへ』予告編 | Watch (msn.com)

 

監督:アンドレイ・コンチャロフスキー

 

出演:ユリア・ビソツカヤ/アンドレイ・グセフ/ウラジスラフ・コマロフ/セルゲイ・アーリッシュ

 

 「親愛なる同志たちへ…」という体制擁護の意見を発表すれば、自分の身の安全は保証され

 

とは思っても、最早娘の安否が絶望的であるなら、堪えられなかったということなのだろう

 

か。それを勧めた男性も、自分の申し出を断った主人公に、その後もわざわざ不利な協力を続

 

けていたように、情には理に合わないこともしばしばあるようだ。虐殺場面に現下のウクライ

 

ナ侵攻の実態を重ねることは容易いかもしれないが、この映画の時期はスターリン政権期でも

 

なく、軍隊は、人民に銃を向けることを拒む良心があったというように描いているのも新鮮で

 

ある。ただし、結末には脱力ものだった。

 

<鑑賞2022年4月>(竪壕) 

 

 

 

メイド・イン

 

 

 

バングラデシュ

 

 

フランス・バングラデシュ・デンマーク・ポルトガル合作

 

2019年 1時間35分

 

映画『メイド・イン・バングラデシュ』予告編 - Bing video

 

監督:ルバイヤット・ホセイン

 

出演:リキタ・ナンディム・シム/ノベラ・ラフマン

 

 この映画がバングラデシュにおける女性労働運動を描いたものであることを知ったとき、
似たような題名で海外の航空機内で観たイギリス映画『メイド・イン・ダゲナム』を思い出
した。広島映画サークル第398回例会作品になった韓国映画『明日へ』も、女性労働運動を描
 
いたものであったが、終わり方は清々しかった覚えがある。バングラデシュのものは、経過も
 
もどかしく、終わり方もまだこれからということで、指導者がもっと力を貸してあげれば、
 
っと早く局面を打開することができたのではないかと考えた。や物足りない。実話のモ
 
ルの名はダリヤということで、この作品では、主人公の同僚にその名がつけられていた。

<鑑賞2022年4月>(竪壕) 

 

 

 

 

日本 2022年 1時間49分

 

冬薔薇(ふゆそうび) : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

 

監督:阪本順治

 

出演:伊藤健太郎/小林薫/余貴美子

 

 不祥事を起こして鳴りを潜めていた伊藤健太郎氏の復帰作とし

 

て企画され、伊藤氏と阪本監督とが語り合って、それぞれの成熟

 

し切れない「幼さ」を主人公像に反映させたものだということだが、「出直し」というより、

 

「開き直り」や「焼き直し」ともいえる人物像だと感じられた。作中でも、「謝らないんじ

 

なくて謝れないんだな」と言われる場面がある。そんな無様でも、あえて生きていく人が

 

て、周囲も受入れていかなければならないということなのだろうか。

 

 小林薫氏を始め、大人たちの雰囲気は凄く良い。永山絢斗氏のサイコパス振り、毎熊克哉

 

氏の少人情味のあるやくざ振り、佐久本宝氏の小市民振り等が、嵌っている。

 

<鑑賞2022年6月>(竪壕)  

 

 

 

 

こちらあみ

 

日本 2022年 1時間44分

 

こちらあみ子 : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

 

監督:森井勇佑

 

出演:大沢一菜/井浦新/尾野真千子

 

 私自身は、子どもの頃、周囲とのずれがあったかもしれない

 

が、それほど否定されたという自意識も不明瞭である。大学生の

 

ときに、意図して論点をずらそうとして鼻骨がずれるほどの殴打を受けた経験があり、

 

の後も周囲の人と考え方の違いを自覚するようになったことはある。今日的視点で、あみ

 

子を発達障がいだと捉えることも可能かもしれない。この物語は、恐らく昔の話なので、

 

あみ子に対してそのように配慮する視点は全くなく、両親と度々の行き違いの末に疎ま

 

れ、学校でも兄の脅がある間はいじめを受けずにいられた。

 

 母のほくろへの拘りやおばけだと思い込んでいた謎の物音を、それぞれ兄が解決していたの

 

で、そのような視点が遍く行き渡っていたら良かったのではないかとも思った。

 

 呉市立南小学校、広島市立二葉中学校とその吹奏楽部員のみエンドクレジットに出ていた

 

が、尾道のような階段坂、ボートの漕げる川や浜辺がロケ地になっているのもみどころ。同じ

 

く呉市の小学校をロケ地として、子どもや大人たちの風変わりな行動を描いた2020年制作の

 

『君がいる、いた、そんな時。』も、機会があれば、観ていただきたい。

 

<鑑賞2022年7月>(竪壕) 

 

 

 

われけれ

 

 

矢嶋

 

 

日本 2022年 1時間50分

 

映画「われ弱ければ 矢嶋楫子伝」予告編 - Bing video

 

監督:山田火砂子

 

出演:常盤貴子/石黒賢/渡辺いっけい

 

 開場時刻より早く来た甲斐もあって、監督と記念撮影ができた。舞台挨拶ではまず、プロ
ューサーの方が、これまでの作品のなかで一番良いと言われ、次に出演者のなかで地元出
方が挨拶され、3番目に監督の挨拶であったが、概ねパンフレットに記載された内容のと
ろ、NHKが朝ドラで広岡浅子を取り上げたので、こちらはこの人にしたことや、アメリカ
では津田梅子以上に評価されていること、ウクライナ情勢に関連して、戦争をしないために
も、女性は命を運に任せず、命を使って生きてほしいという主人公の台詞を強調されてい
た。
 映画では、初めと終わりに原作者の文面が並び、朗読する栗原小巻の声に年齢を感じた。
人公の出生、縁談、離縁と、節目が飛び過ぎるように感じたが、重要度が低かったのだろ
う。出演者名で5番目に位置する森三中がどんな役割を果たすのか期待したが、拍子抜けし
た。
 不幸な初婚から、二度目に出会った男性は誠実そうだったが、妾に迎えることを当然のよ
に口に出す感覚は、今とは大きく違うのだなと感じた。小学校の教師となり、子どもたち
の父親にも、やはり酒乱で家族を苦しめている者がいることが示されていた。
 煙管を吸う習慣を止めることができず、学校の責任者であるアメリカ女性が、生徒の過ち
も、決して叱ることなく抱きしめて諭していたのと同じ対応をして、主人公は改心し、キ
リスト教徒としての洗礼も受けることになった。そうした赦しの姿勢が、その後の教育方針
にも貫かれていく。村岡花子の通った学校とは方針が違うようである。
 主人公が白装束まで着て妾制度の廃止を訴え出ようとしたり、女郎が逃げ込んできたところを
い、同僚たちが強面の男たちを追い返したりして、後者のような場面は、別の映画でも
あったうな気がした。男運が悪く、子どもをしばらく他所で育ててもらうところは、同じ
常盤貴子が演じた石井筆子とは真逆だが、そうした躓きを跳ね返す生き様だったと言えよ
う。
 監督挨拶で強調された台詞の場面では、献花者に賀川豊彦、徳富蘇峰、徳富蘆花、留岡幸
助といった名も並び、映画作品の賛同者として、上野千鶴子氏、樋口恵子氏、瀬戸内寂聴氏
いった女性の権利論者たちが名を連ねているのも納得できる。

<鑑賞2022年6月>(竪壕) 

 

 

 

世界で一番

 

 

美しい少年

 

スウェーデン 2021年 1時間38分

 

『世界で一番美しい少年』12/17公開 いま明かされる、ひとりの少年の栄光と破滅…。【映画公式】 - Bing video

 

監督:クリスティーナ・リンドストロム/クリスティアン・ペトリ

 

出演:ビョルン・アンドレセン/池田理代子/酒井政利

 

 途中から、日本のチョコレートのコマーシャルに出てきたり、日本語の歌を歌ったり、池田

 

理代子が語り、『ベルサイユのばら』のアニメが挿入されたりして、関心が湧いてきた。その

 

後、不相応な暮らしをしたとか、だんだん暗澹とした人生を歩んでいったようだ。今でいうト

 

ランスジェンダーというわけではなく、ゲイ社会にも翻弄されたようだ。『ミッドナイト・サ

 

マー』に高齢で出演し、それから人生を振り返ったようなこの映画がつくられるようになった

 

ようである。エンディングで、また日本語の歌が流れるところに複雑な印象が残る。

 

<鑑賞2021年12月>(竪壕) 

 

 

 

ボブという名の2

 

イギリス 2020年 1時間32分

 

ボブという名の猫2 幸せのギフト : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

 

監督:チャールズ・マーティン・スミス

 

出演:ルーク・トレッダウェイ/クリスティーナ・トンテリ=ヤグ/ファルダット・シャーマ/アンナ・ウィルソン=ジョーンズ

 

 前作の終盤から始まり、華々しい生活が始まっていくのかと思

 

った途端、世間の無理解や偏見とぶち当たる。それでもジェーム

 

ズは、前作よりは一日之長を示す。女性陣が前作と異なり、環境も少し変化している感じがす

 

る。当局の圧力が強まり、ジェームズは次第に飼い主としての自信を消失し、支援者に相談す

 

るも、余裕のない状態で取り合ってもらえず、閉塞感が強まるばかり。『アイ・アム・サム』

 

のような展開である。ボブとの絆を証明するものとして、早い段階で出版本を提示できなかっ

 

たものかと思った。

 

 本作でも『ビッグ・イシュー』販売が仕事の一環として位置づけられ、他の競合する販売者

 

との間に誤解を生じるが、その人から言われた「世話をすることは意味をくれる」という言葉

 

から、ボブとの絆に自信を回復し始める。私自身が現在親と同居生活していて感じていること

 

でもある。

 

 序盤で掴まされた両替できない外貨は、終盤で回収できていたが、ボブの体調不良の原因と

 

なった停電は、むしろ火事の心配を感じたし、季節的に疑問を感じることではあった。何度か

 

ボブが威嚇する表情はみどころである。

 

<鑑賞2022年2月>(竪壕)  

 

 

 

 

アメリカ 2021年 2時間24分

 

ドリームプラン : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

 

監督:レイナルド・マーカス・グリーン

 

出演:ウィル・スミス/アーンジャニュー・エリス/サナイヤ・シ

 

ドニー

 

 テニス界に一世を風靡したウィリアムス姉妹が出世するまでの

 

親の戦略が描かれている。途中で、『シンデレラ』のビデオからの教訓を娘たちに問いか

 

け、南瓜の馬車や靴に関連した答えに満足していなかったが、確かに、ウイリアムス一家が黒

 

人として不遇な環境下で生活していたことは否めないであろう。しかし、父親のリチャード

 

は、魔法使いの奇跡に縋るのではなく、チャンスの提供者たちを手玉に取るように存分に利用

 

していた。『シンデレラ』の継母も敵わないであろう。姉のビーナスも、「王子様」の誘いに

 

揺らぐところもあったが、父親の姿勢に倣い、自信を以てさらに高く自分を売り込むことに成

 

功し、ジュニア選手として消耗することから守られ、息の長いプレーヤーとして活躍し続けた

 

ことがよく理解できる。妹のセリーナは、ンデレラほどではないが、姉のために少し我慢を

 

させられたにもかかわらず、両親の励まし受け、姉に追いつき、追い越すプレーヤーとなっ

 

たようである。心配だったのは、途中で父がごろつきと喧嘩して、どこかで報復を受けない

 

かということがあった。それは、手玉に取れた白人たち以上に不安要素に感じられた。

 

<鑑賞2022年2月>(竪壕)