「イタリアは呼んでいる」 「映画 ビリギャル」


 

イタリアんでいる   

 

 2014年イギリス映画 1h48 <予告編>

 

 監督:マイケル・ウィンターボトム

 

 出演:スティーブ・クーガン/ボブ・ブライドン

 

イギリスのショービジネス界で活躍する中年男2人が、イタリアを北から南まで巡るグルメ


取材の依頼を受け旅に出る。ミニクーパーでの5泊6日の旅。


まあ2人の会話の賑やかなこと。おじさん同士でよくも会話が続く。無理もない、スティー


ブを演じるのはコメディアンとしてのバックグラウンドを持つ実力派俳優のスティーブ・クー


ガン。ロブを演じるのはイギリスを代表する人気コメディアンのロブ・ブライドンだから。日


本でいうと鶴瓶師匠とぐっさんといったところかな。


映画スターのモノマネの掛け合いが面白い。誰が出てくるか発見して数えてみたら楽しい。


アル・パチーノにロバート・デ・ニーロetc…。七色の声でかなりの芸達者。アマルフィ、ロー


マ、ナポリ、ボンベイ景色の美しさには息を飲み、パスタ、シーフード等イタリアの郷土料理


には生唾を飲みこみ、旅先のアバンチュールには度肝を抜かれる。


2人の合言葉は「食べて喋って恋をして」だ。5泊6日の旅の中に人生をギュッと濃縮した


様な、忙しくも贅沢な映画。この旅の日程とコースは実に魅力的で、現実に手に入りそうだか


ら真剣に見入ってしまう。


ストーリーを求めたら物足りないが、旅の予行演習のつもりで肩の力を抜いて観る事が出来


れば大満足の映画。

(マリリン)



 

映画 ビリギャル

 

 2015年 日本映画 1h57 <予告編> 

 

 監督:土井 裕泰  出演:有村 架純/伊藤 淳史

 

 タイトル通り、学年でビリの成績だった高校2年のギャルが一念発起して、慶應義塾大学


学を目指す根性ドラマ。広島市出身の土井裕康監督がメガホンを取っている。

 

 土井監督が主役のギャル役は彼女でないととこだわった女優、有村架純がのびのびとビリ


ギャルを演じていて好感が持てる。原作は、坪田信貴著のノンフィクション(KADOKA


A)。

 

 進学のために通うことになった塾で、小学校4年生程度の偏差値だと告げられた主人公、


やか。『STRONG』という英単語を「チョウ、長い話」と訳して、塾の講師である坪


生(伊藤淳史)から「なんで?」と尋ねられ、「ストーリーがロングじゃん」と答える


ス。名古屋で暮らす彼女はもちろん中日ドラゴンズのファンなのだが、坪田先生から文


の表現力を培うためと手渡された、芥川龍之介の『羅生門』を手にしても、「ああ、龍之


ちゃんね。彼もドラゴンズのファンだよ。だって龍だもん。」

 

 ほかにも全編笑いどころ満載。そして、胸に暖かい気持ちが残る作品です。ぜひ映画館で


覧ください。                 

(せん寿)