2013/4月掲載
「真夜中のカーボーイ」
真夜中のカーボーイ
1969年公開 アメリカ 上映時間1h53 <予告篇>
日本語字幕なし
STAFF
監督・・・・ジョン・シュレジンジャー
脚本・・・・ウォルド・ソルド
撮影・・・・アダム・ホレンダー
音楽・・・・ジョン・バリー
CAST
ジョー・・・ジョン・ヴォイド
ラッツォ・・ダスティン・ホフマン
キャス・・・シルヴィア・マイルズ
ジョー・バック(ジョン・ヴォイト)が、カウボーイのいでたちでテキサスからニューヨークに出て来ます。
何もかも田舎まる出しです。彼は“男”を武器に、孤独なニューヨークの夫人達を慰めようと考えていました。
そして富と栄光を……。そんなジゴロ願望の彼の商売の皮切りはキャス(シルヴィア・マイルズ)でしたが、
彼女は街娼上がりのパトロン持ちだったため、逆に金を巻きあげられる始末。そんな時、彼は足の不自由な
ペテン師ラッツオ(ダスティン・ホフマン)と知り合います。彼の紹介でジョーはオダニエル(ジョン・
マクギバー)にひき会わされますが、彼は怪しげな宗教者でした。ラッツオにだまされたと知ったジョーは、
必死に彼を探します。しかし、無一文で街の酒場にしけこんでいた彼を見て、ジョーは何も言えなくなります。
宿賃が払えずホテルを追い出されたジョーに、ラッツオは自分の部屋へ来るようにすすめます。
それはとり壊し寸前のビルの、廃屋のような一室でした。そこでラッツオはここでの生活を捨ててフロリダへ行く
夢を語るのです。泥沼をはい上がろうと2人は力を合わせます。ラッツオがマネージャーとなり、ジョーは
再び金持ち女を引っかけようとしますがうまくいきません。一方、ラッツオの体はその頃から急激に衰弱して
いきます。ニューヨークの裏を知ったジョーにはもう大都会への未練はありません。強引なやり方で金を作り
屈辱と泥によごれたカウボーイ姿と訣別し、ラッツオと二人で太陽と新しい生活を求めてフロリダに向かいます
が・・・。大都会ニューヨークは何でもありそうにみえて実は何もありませんでした。
若者のたわいもない夢など簡単に踏みつぶされてしまう、そんな所だったのです。
この映画の邦題タイトルが「~カーボーイ」となっていてこれが公開後問題になりました。
原題は「MIDNIGHT COWBOY」ですから本来なら「~カウボーイ」としなければなりません。
「カーボーイ」だったら「CARBOY」になってしまうというわけです。
音楽が印象的です。作曲は007シリーズでお馴染みのジョン・バリーです。
ダスティン・ホフマンの名優ぶりを再認識させられます。